同人サークルいぬすく、新作『妹!せいかつ~アンコール~』は2027年 「5分で使える」をやめて30万本

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公開 更新
いぬすく(inusuku、Xは@inusuku)は、妹と同居しながら少しずつ距離を縮める成人向けの生活シミュレーション『妹!せいかつ』シリーズで知られる同人サークルです。2010年からDLsiteで9作を出していて、2026年10月時点でシリーズ3作の販売数は合わせて30万本を超えます。[4][5][6][7]
そのいぬすくが、シリーズの次回作『妹!せいかつ~アンコール~』の制作を進めています。2026年9月16日にCi-enで出した進捗報告では、メインシナリオは7〜8割まで入り、2027年の完成とリリースをめざしているとのこと。2019年のシリーズ1作目『モノクローム』を作り直す、いわばリファイン版です。[1]
筆者がこのニュースで面白いと思ったのは、作り直す1作目が、サークルの方針が真逆にひっくり返った作品だということ。2010年の売り文句は「5分で使える」。それが『モノクローム』からは「ゆっくりと、少しづつ縮めていく」になり、そっちで桁違いに売れたんですよ。[8][5]
1作目を作り直す『妹!せいかつ~アンコール~』、いまどこまでできている?
『アンコール』は、作者のいぬすくさん本人が監修・ゲームデザイン・シナリオ・プログラムを担当し、イラストは立つ屋さんが描いています。9月16日の報告で、全体の進み具合は60%です。[1]
中身でわかっている変化は、主人公たちが「ユカリさんに雇われている」こと。毎週の仕送りと休日のバイトに定期収入が加わる生活で、メインシナリオは100日前後でクリアする想定、遊ぶ時間は『ファンタジー』より少し長くなりそうだと書いています。[2]
古参にうれしいのは、2017年の『限界!?お兄ちゃん シスタートラベル』をゲームの中のゲームとして遊べる「トラベル:アンコール」。本人いわく「良く言えばディレクターズ・カット版、有り体に言えば簡易版」で、ガチャまで付いているそうです。さらに、妹に手を出さなくてもストーリーはクリアできるし、逆にストーリーを放っておいて妹とだけ過ごすこともできる。遊び方をプレイヤーに預ける作りは、シリーズの芯そのものです。[1]
2010年の売り文句は「5分で使える」だった
いぬすくの16年を並べると、作品の形がほぼ毎回変わっているのがわかります。
| 発売 | 作品 | 形式 |
|---|---|---|
| 2010年5月 | 女神陵辱中 | CG集 |
| 2010年9月〜2013年9月 | 限界!?お兄ちゃん(vol.1・vol.2・2.5・2013) | アニメADV |
| 2017年3月 | 限界!?お兄ちゃん シスタートラベル | 探索型RPG |
| 2019年8月 | 妹!せいかつ ~モノクローム~ | 生活シミュレーション |
| 2022年2月 | 妹!せいかつ~ファンタジー~ | 生活シミュレーション+RPG |
| 2024年6月 | 妹!せいかつ~ファンタジー~DLC | 追加コンテンツ |
| 2027年(制作中) | 妹!せいかつ~アンコール~ | 『モノクローム』のリファイン |
アニメADVの時代は、とにかく早く本番に行く作品でした。vol.1の説明文は「5分で使える、ちゃんと動く!えっちに喘ぐ!」、2013年版は「細かいことはどうでもいい、とにかくセクロスだ!」。潔いくらいの即効型です。[8][9]
それが2019年の『モノクローム』で、説明文の1行目が「ゆっくりと、少しづつ縮めていく。」に変わります。続編の『ファンタジー』に至っては、自分で「やたらと時間をかけて妹とスケベなことをするゲームです」と要約している。同じ人が作ったとは思えない振り切り方なんですよ。[5][6]

しかも、いぬすくは即効型の時代から売れていたサークルです。DLsiteで出した9作は、すべて発売直後に総合の日間ランキングで1位を取っています。それでも販売数で見ると、アニメADVは1作1万本台、『妹!せいかつ』は1作で10万本を超えました。売れていたやり方を捨てて、もっと売れた。ここがこのサークルのいちばん面白いところです。[4]
急ぐと妹が気まずくなる。待たされるほどエロい理由
『妹!せいかつ』の妹は、最初から何でも許してくれるわけじゃありません。兄のことはわりと好き。でも、信頼が低いうちに風呂を覗いたりパンツを盗んだりすると怒られるし、『ファンタジー』からは「妹お気持ちシステム」で、兄の行動ひとつで気まずくなることもあります。[6]

1日にできることは「行動力」の分だけ。会話して、料理を作って、機嫌が悪い日はお菓子でご機嫌を取る。その積み重ねで、断られていたことが少しずつ許されていく。この「許された瞬間」がいちばんエロいんですよね。

レビュー欄を読むと、プレイヤーがわざと自分を待たせているのが伝わってきます。『ファンタジー』の発売日に投稿され、日本語のレビューでいちばん「参考になった」を集めた1本(198票)の書き手は、さっさと手を出すのはもったいないと「100日目まで処女を守り抜きました」。5時間かけたその過程を「非常に尊く幸せな時間でした」と書いています。[6]
『モノクローム』の発売日に投稿されたレビュー(74票)も、言っていることは同じ。「この手のSLGにありがちな、すぐデレてすぐやれるコトやり尽くしておしまい、という虚無感を感じません」。[5]
筆者の見立てはこうです。即効型の作品は、買った瞬間がピークで、あとは減っていくだけ。いぬすくの妹シムは逆で、遊べば遊ぶほど妹が許してくれることが増えていく。白黒の絵もこの作りに効いていて、色を塗らない分だけ、こっちの想像で妹が育っていくんですよ。ちなみに作品紹介には「リアルさを追求した結果、妹が爆発します」とも書いてある。ふざけ方まで本気なのが、いぬすくらしいところです。[5]
“待つほどエロい”原型『妹!せいかつ ~モノクローム~』を見る
星5が9割。それでも「単調」「難しすぎる」の声
『ファンタジー』には、DLsiteで3万5000件近い評価が付いています。その9割が星5です。[6]
- 星591%
- 星47%
- 星32%
- 星1〜21%
一方で、合わなかった人の声もはっきりしています。『モノクローム』には「5週間も経つ頃にはエロと萌えを求める求道心以上にそれらの作業を面倒になり始めた」として、「即エロを求める人におすすめできる作品では無い」と書いた星3のレビューがあります。[5]

『ファンタジー』で多い不満は難しさ。「ステータスをしっかり上げないとストーリーで詰む」「10時間かけたデータを手放すことになった」という星3のレビューもあります。作品紹介からして「ごめんなさい前より難しくなりました」と謝っているので、ここは覚悟して入ったほうがいいです。[6]
つまり、待つのが楽しい人には最高で、待てない人にはつらい。好みが割れるのは当然で、筆者はむしろ、そこを曲げずに作っているから9割が星5になっているんだと思います。
台北で原画展。白黒の妹は海外にも届いた
2026年8月28日から9月6日の「妹の日」まで、台湾のとらのあな台北店で「妹!せいかつ~ファンタジー~展」が開かれました。ゲームの原画を飾り、期間限定のポップアップストアも出す企画です。[3][12]
この告知は5万回以上表示され、返信には「黑白妹在虎之穴?!太棒了!!」(白黒の妹がとらのあなに!? 最高!)といった中国語の声が並びました。グッズにはパンツのトレーディングカードまであって、本人もCi-enで「正気かと思いましたが(いいぞもっとやれ)」と書いています。[12][3]
実はDLsiteの『ファンタジー』のレビュー欄でも、いちばん「参考になった」を集めているのは中国語のレビュー(272票)です。発売8日後に一晩で駆け抜けた感想を書き、最後を「中国語化お願い!何年でもOK!」で締めています。[6]
その願いがかなったのが、2024年3月22日に出たSteam版。英題は『Living With Sister: Monochrome Fantasy』で、英語と簡体字中国語に対応しました。全言語で1万1697件のレビューが付き、91%が好評です。台北の原画展は、この広がりの先にあったんですよ。[11]
どれから遊ぶ? 筆者の推しは『ファンタジー』
最初の1本は『妹!せいかつ~ファンタジー~』を推します。『モノクローム』の作りに戦闘とギルドの物語が乗り、妹のHシーンは少し動くようになりました。2022年のDLsite年間ランキングのゲーム部門で1位を取った、いまのいぬすくの完成形です。[4][6]

遊び切ったら、約50〜60日分のシナリオと新しいCG約50枚を足す『ファンタジー~DLC』へ。本体がないと遊べないので、買う順番だけ間違えないように。[7]

『アンコール』が出る前に原型を知っておきたいなら、『モノクローム』です。戦闘のない現代の兄妹暮らしで、そのぶん妹との時間だけに集中できます。値段は2026年10月15日時点で、『モノクローム』770円、『ファンタジー』3300円、DLC990円です。[5][6][7]
よくある質問
いぬすく(inusuku)とは?
いぬすく(inusuku、Xは@inusuku)は、妹と同居しながら少しずつ距離を縮める成人向けの生活シミュレーション『妹!せいかつ』シリーズで知られる同人サークルです。2010年からDLsiteで9作を出していて、2026年10月時点でシリーズ3作の販売数は合わせて30万本を超えます。
『妹!せいかつ~アンコール~』はいつ出る?
2027年の完成とリリースをめざして制作中です。2026年9月16日の進捗報告では、全体の進み具合は60%、メインシナリオは7〜8割まで入っています。
『妹!せいかつ~アンコール~』はどんなゲーム?
シリーズ1作目『妹!せいかつ ~モノクローム~』(2019年)を作り直すリファイン作品です。主人公たちはユカリさんに雇われて定期収入があり、メインシナリオは100日前後でクリアする想定、総プレイ時間は『ファンタジー』より少し長くなる見込みです。
いぬすくのゲームはどれから遊ぶといい?
筆者のおすすめは『妹!せいかつ~ファンタジー~』です。DLsiteの評価は3万4971件で平均4.87、2022年のDLsite年間ランキングのゲーム部門で1位でした。安く試すなら770円の『妹!せいかつ ~モノクローム~』から入るのもありです。
いぬすくのゲームはいくら?
2026年10月15日時点のDLsiteで、『妹!せいかつ ~モノクローム~』が770円、『妹!せいかつ~ファンタジー~』が3300円、追加コンテンツの『ファンタジー~DLC』が990円です。DLCは本体がないと遊べません。
『妹!せいかつ~ファンタジー~』のSteam版とDLsite版の違いは?
Steam版はKagura Gamesが2024年3月22日に出した全年齢版で、英語と簡体字中国語にも対応しています。成人向けの場面は、Kagura Gamesのサイトで扱うR-18パッチで加える形です。DLsite版は最初から成人向けの場面が入っています。
スマホで遊べる?
遊べます。『妹!せいかつ~ファンタジー~』と『限界!?お兄ちゃん シスタートラベル』は、DLsiteでスマホ版も売られています。
参照した公開情報
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